俺の名前はLen。しがないハンターさ。
デビルイスって飛竜を討伐したは良いんだが、それからもまだハンター稼業を続けていた。
これは、そんなある時の話さ。
ある時、俺はココット村の村長に頼まれてオオナズチの討伐に向かっていた。
で、そのオオナズチとの対決中に弱弱しい声が聞こえたから戦線から離脱してその声の主を探した。
で、エリア10で見つけたんだが……
傷だらけで今にも息絶えそうだったんだ。
あまりにも状況が酷いんで急いで回復道具を渡し、容態が安定したからその場を去ったんだが。
それから暫く経って、俺は用があってポッケ村に立ち寄ってたんだが。
「おい、そこのハンター!」
俺「へ?俺かい?」
「ああ。お前だ。私に見覚えは無いか?」
それまでアイルーと話してたんで下向いてて顔見なかったんだがそいつの顔見て驚いたよ。
俺「あ。君は確か…」
「そう。あの時助けてもらったハンターだよ。」
蒼い目。長く綺麗に整った薄水色の髪。
そして、いかにも強気って感じの気配に全身凛装備。
こいつを忘れる様な奴、そうはいないだろうな…ハハハ…
「あの時のお礼がしたい。ついて来てもらえないか?」
「あ、ああ。」
そう言われるがまま、俺は名前も知らないそいつの家に上がらせてもらった。
俺「かなり広いんだな……君の家は。」
「……………」
俺「ああ、ゴメン。気を悪くしたなら謝るよ。」
「いや、大丈夫だ……。」
俺「どうかした?」
「……いや、なんでもない。」
「それよりも、よくこんな所に来たな。ホットドリンクでも、どうだ?」
俺「ああ、ありがたく貰おう。」
……………………………………………………
「おまたせ。」
俺「お、美味そうだ………じゃ、いただきます。」
「で、どうだった?おいしいか?」
俺「ああ。とってもおいしいよ。ありがとう。」
「どうも。」
俺「そういえば……自己紹介がまだだった。俺の名前はLen。宜しく。」
「ああ、そういえば聞いていなかったな。では…私の名前は凛。宜しくな。」
俺「ああ。」
凛「で、こちらには何の用だ?」
俺「ああ、ジャンボ村の村長からお届け物さ。それも済んだし、今から帰ろうかと思っていた所なんだ。」
凛「そうか…。ならば、すまないな。」
俺「へ?何が?」
凛「もう夜だ。」
そう言われて外を見てみると、すっかり夜も更けていた。
俺「あらら……ごめんな。こんな時間まで居ちゃって。俺、そろそろ帰るとするよ。」
凛「え?」
俺「?どうしたんだい?」
凛「え、あ、いや、せっかくだから…ご飯でもと思って。」
俺「いや、いいよ。家で食べる。ここまでして貰ったんだ。それだけで十分だよ。ありがとな。」
凛「だが、今日はもうジャンボ村に行く道は封鎖されているぞ?」
俺「へ?どう言う事?」
凛「言葉通りだ。残念だが、今日は家に戻れないぞ?」
俺「う、嘘だろ!?どうするよ……」
凛「な、なんだったら」
多少、凛が顔を赤くしながら言う。
凛「私の家に泊まればいい。」
俺「え?い、いや…流石にそれは………」
凛「いや、いいんだ。命の恩人だからな。」
いや、そういう問題じゃないと思うんだが……
俺「ま、まぁそう言うならお言葉に甘えるとしようかな?」
凛「そうか。良かった……なら、早速ご飯を作る事にしよう。」
俺「あ、俺も手伝うよ。」
凛「いや、いい。客人だからな。Lenは。」
俺「分かった。そう言うなら俺は待っておくよ。」
………………………………………………………
凛「おまたせ。」
俺「お、旨そうだな。じゃ、頂きます。」
………………………………………………………
凛「で、どうだった?私特製のヒーヒーカレーは。」
俺「……………正直に言っていいか?」
凛「スパイスを入れ過ぎだろっ!とでも?」
俺「分かってんのかよ!」
凛「ああ、間違えたんだ。すまない。」
俺「い、いや…別に謝らないでもいいと思うんだがね。」
(……………)
「とにかくっ」と、俺は咳を一つ。
俺「お腹も膨れたし。気分転換に散歩がしたい気分だな。凛、君も一緒に来ない?」―――
―――「凛、君も一緒に来ない?」
そうLenは言った。私としてはこうしか言えないな。
「ああ。後、連れて行きたい所がある。散歩がてら、来てくれないか?」
「勿論さ、凛。さ、行こうか。」
そう言うと、Lenは私に手を差し伸べた。
……私の心が暖かくなっていった……
それから、私とLenは色々話していた。
どうやら、Lenは私が戦った事の無い敵と戦っているらしい。
その内、行く所が無くなったので、私だけが知っている小高い丘にLenを案内した。
「へ~、高い。いい眺めじゃないか。ここかい?凛が言ってた所は。」
「ああ。そうだ。なかなか良いだろう。」
「ん?」
「どうした?Len。」
突然、Lenは寝そべって上を見ていた。
「ああ、夜空が綺麗だなって思ってさ。」
そういえば、私はここに来た時は下ばかり見ていた。
いつも来る場所なのに気が付かないなんてな。
そう思い、私はLenの横に同じく寝てみる。
内心どきどきしていたが、Lenは特に気にする事も無く、ただ夜空を見て想い更けている様だ。
それから、無言のままずっとそこに寝ていた。
途中、私は寒くなり身を震わせたんだが。
それを見ていたんだろうな。Lenはコートを私に被せてくれた。
その後、Lenは一度立ち上がり夜空をじっと見つめた後、また私の横に寝そべり、そのまま寝だした。
………………できる事なら……ずっとこうしていたい………―――