「再び戻って来たぜ。」
俺はデビルイスの真正面にいた。
前と同じ位置に。
また向かい合い互いに目を見ていた。
奴の声が聞こえる。
――その武器…そうか。今度こそ、立ち去る意志は無いのだな。――
俺はその声に答える。
「…ああ。」
そう言いながらも俺も奴も攻撃しようとはしなかった。
だが。
「………時は満ちた。」
そう言って俺は武器はゆっくりと出し、静かに構える。
――ならば、仕方ない。我は今ここで倒れる訳にはいかぬ。密林の王者として。お主を殺す。――
その目に殺意を持つ。
高々とその翼を掲げ、殺意を表す。
……いつぞや見た夢は、これの事か……
そう思いつつ静かに走り出した…
俺が走りながら出した突き攻撃。
しかしそれを奴は意図も簡単にかわす。
「くっ、やはり身軽だな。」
デビルイスはもはや知能を持っていると言っても過言じゃない。
これ位は……分かっていたさ。
「!?」
突然バランスを崩す。
今まで気が付かなかったが、足場がとても悪い。
「とんだ誤算だな…」
そう思いながらも奴の回転尻尾攻撃を横転してかわす。
俺の頭上数センチ上を尻尾が通る。
「破壊力も随分あるみたいだなっ」
もしまともに食らえば確実に骨が折れているであろう破壊力である。
尻尾をかわした所で腹部に潜り込み容赦なく一撃。
だが………
「こいつっ!?硬い!!」
まさかまさかだった。
今まで戦った敵はどいつも腹部に弱かった。
「こいつには…今までの常識が効かねぇってか!?」
大きく弾かれた俺に容赦なく噛み付き攻撃が来る。
何とか間一髪で回避して距離をとろうとする俺に奴は飛び掛ってきた!
「くっ!!」
俺は双剣をクロスさせて何とか防御する。
――なかなかだな。だが、これならどうだ!――
俺はその声を聞くと同時に奴の口の中で青白い光を確認した……
「ま、まさか!!」
奴が口を大きく開くと同時に一直線に青白いブレスが放たれた!
「ぐぅ!!!」
辛うじて避ける事が出来たが少しばかり掠った。
掠っただけでかなり傷を負ってしまったみたいだな…
更に避ける場所を間違えた。
ダイブしたところに回転尻尾攻撃が。
「ぐわぁぁ!」
回避出来ずに攻撃を受け、吹っ飛ばされる俺。
「くっっ!こいつ…!」
立ち上がろうとするが、力が出ない。
「くそ!麻痺毒か!」
そこから追い討ちとばかりにサマーソルト尻尾攻撃が来る。
「ぐわっっ!」
まともに受けて大ダメージを受けてしまった…
今回は少しやばいか!?
だが………
「俺は…負ける訳にはいかないんでね!!」
「悪いが…そろそろ俺も本気で行かせてもらおう!!」
――ふん。ぼろぼろの状態で。どうやって太刀打ちすると?――
「確かにお前の攻撃は凄いな。」
「だがっ。」
そう言うと俺は胴装備と腕装備を脱いだ。
「もうお前の攻撃には当たらん。」
――ほう。言わせておけば。――
そう言いながら、奴は飛び掛って来た。
「そう何度も同じ手が通用するとでも?」
そう言い放ち、俺は僅かな所で攻撃を避け勢い余った奴の尻尾に剣を突き刺す。
そして、もう一方の剣で力強く尻尾を切断した!!
――ぐぅぅおぉぉぉ!!!――
奴の実際に聞こえる声だ。
――この我の大事な尻尾をぉぉぉ!!――
「ふん。キレたか。」
見る見るうちに爪と角が黄色に染まってゆく。
「お前に回転攻撃やサマーソルトを食らったときから分かっていたさ。その柔らかさ。」
「更にもう一つ。お前、その角壊してやろうか?」
――お主。その力認めてやろう。我も本気で戦ってやろうぞ。――
「ふん。そうこなくてはな。」
そう言い、改めて武器を構えなおす。
「行くぞ!」
――さぁ!来るが良い!!――
続く剣と爪の競り合いが戦いの第2ラウンドを告げる……